テンペラ画

テンペラ画は、乳化した展色剤と色材を混合した絵具を使用する技法です。材料の種類によりさまざまなテンペラ技法が存在しますが、代表的なものは卵を用いた卵テンペラです。

卵テンペラに用いる展色剤にもいろいろなレシピがあり、卵黄の乳化作用を利用して、油や樹脂ニスなどと混合したテンペラメディウム(テンペラグラッサ)が あり、油絵具と併用して制作する混合技法など、時代や地方により様々な技法や描画方法が適用されていました。油絵の技法が確立したあとは、主流な技法では なくなりましたが、油彩画と異なり、経年劣化による色彩の黄変や暗変が少なく、独特の色彩の鮮やかさがあり、細密描写から現代的な表現まで可能なため、現 代でも多くの作家が、絵画技法として適用しています。ルネサンス期絵画の模写から、伝統的な古典技法を学び、テンペラ独特の描画方法、混色や色の重ね方な どを身につけます。模写以外にも好きなテーマで、テンペラ絵具の特性を生かした現代的な表現を身につけます。

講座案内

テンペラ画技法の説明。過去から現在までの技法について

  • 素材の性質について解説
  • 卵テンペラの素材の種類と性質について
  • 色材、展色剤、ニスなどの種類、性質について
  • メディウムの作り方、テンペラ絵具の作り方について
  • テンペラ画の構造について 支持体(板/キャンバス)、地塗り
    (吸収性、半/非吸収性下地の性質と適用方法について)
  • 絵具層、ニス層など
    構造を理解したうえで、絵具の重ね方について学ぶ
  • 金地背景テンペラ画の技法について
  • 金箔の技法についての解説
  • 水性鍍金技法
    ボーロ(クレイベース)による箔押し技法と、
    それに付随する金箔の装飾技法
    メノウによる磨き、刻印、グラフィート、箔面の彩色など
  • 油性鍍金技法
    油性接着剤(ミッショーネ)による箔押し技法と、その他の装飾技法について
  • 貝金(金泥): 貝金による描画、装飾技法について
  • 混合技法について
    古典絵画の混合技法(テンペラ+油絵具)
  • 模写: イタリアルネサンス 初期・中期の作品から模写
  • 現代的な表現について: 好きなテーマで作品を制作
    現代の混合技法(ミクストメディア)

カリキュラム

南青山書画院の絵画教室では自身の持てる魅力を十二分に発揮していただきます。持ち前の個性を発揮していただき、自主性を大切にする絵画教室です。

カリキュラムの選び方

  1. カリキュラムは参考に、自主的に目標やテーマなどを決めて創作する。
    南青山書画院の講師は学ばれます方のご意向やご希望を受け止めて、 創作の考えや想いを尊重し、指導ならぬ指南役としご一緒いたします。
  2. カリキュラムを基にして、講師から助言をうけつつ共に学び進める。
    南青山書画院の講師からカリキュラムの内容を詳細に又、一層深く頼もしく アカデミックな学びの時間を楽しむ絵画教室です。

1、2、いずれの学び方も有意義です。
お始めになる時は十分に講師とご相談ください。

テンペラ画 基本講座

基本講座 はじめてテンペラ画を描く方から、基本の手順をしっかりと身に付けたい経験者の方を対象としたコースです。

テンペラ画の模写を通して、テンペラ画の彩色方法について段階的に修得します。 テンペラ画に適用される素材(顔料・展色剤)について詳しくご説明します。素材の性質を理解したうえで、個々の素材の性質に基づいた技法の適用について、体系的に学んでいただきます。 メディウムの調整と、顔料との調合方法について学びます。板絵に使用する石膏下地の調整方法から、デッサンの転写、人肌の表現方法や諧調表現方法など、テンペラ画特有の絵具の重ね方について段階的に修得します。

下地準備と下層描き

受講回数:1回〜5回

人物肌の彩色・肌色の描写
ハッチングによる彩色方法
視覚混合による色彩の再現方法
オプティカルグレーの表現方法
背景・衣服部分などを描写

テンペラ絵具による描画

受講回数:1回〜5回

グレースケールによる下層描き
人物肌の彩色方法について
ベースカラーを彩色(ヴェルダッチョ)
衣服部分などの
ベースカラー彩色

テンペラ絵具による描画

受講回数:1回〜5回

人物肌の彩色・肌色の描写
ハッチングによる彩色方法
視覚混合による色彩の再現
オプティカルグレーの表現
背景・衣服部分などを描写

テンペラ絵具による描画

受講回数:1回〜5回

人物肌の彩色・肌色の描写
背景・衣服部分などを描写
金箔装飾部分の技法について
(ミッショーネ・貝金)

※コース内容は具体例です。 ご経験やご要望に伴い変更いたします。
※必要な回数などは目安です。ご希望のすすめ方で制作してください。

テンペラ画 応用講座

応用講座 背景に金箔技法を施してある(黄金背景)テンペラ画を制作します。 はじめてテンペラ画を描く方から、経験者の方まで対象としたコースです。作品に応じた箔押し技術(水性・油性)について修得します。箔押し技術に使う道具の解説と、金箔地の下地処理の方法について段階的に学びます。金地背景のテンペラ画の場合、基本的には箔押し部分の処理をおこなってから、絵具部分の彩色を施す手順になります。

テンペラ画に適用される素材(顔料・展色剤)についての解説をおこない、素材の性質に基づく技法の適用について体系的に学んでいただきます。木材の基底材に石膏と膠による下地処理を施す方法から、デッサンの転写、テンペラ画特有の絵具の重ね方について、人肌の表現方法や諧調表現方法など段階的に修得します。

水性箔押し技術について

受講回数:1回〜5回

下書きデッサンと転写
石膏下地の調整と、装飾の準備
(線刻・刻印・レリーフなど)
金地用クレイベース(ボーロ)塗布水性箔押しの手順
金箔地をメノウ棒により磨く方法

テンペラ絵具による描画

受講回数:1回〜5回

金箔部分の仕上げ
グレースケールによる下層描き
人物肌の彩色
ベースカラーを彩色(ヴェルダッチョ)
衣服部分などのベースカラー

テンペラ絵具による描画

受講回数:1回〜5回

人物肌の彩色・肌色の描写
ハッチングによる彩色方法
視覚混合による色彩の再現
オプティカルグレーの表現
背景・衣服部分などを描写

テンペラ絵具による描画・複合的な装飾技法について

受講回数:1回〜3回

人物肌の彩色・肌色の描写
背景・衣服部分などを描写
金箔装飾(金襴)部分の技法
(ミッショーネ・貝金)
その他 複合的な技法

※コース内容は具体例です。 ご経験やご要望に伴い変更いたします。
※必要な回数などは目安です。ご希望のすすめ方で制作してください。